Webデザイナー

Webデザイナー・プログラマーは料理人、Webディレクターは総料理長兼ギャルソンという事を知らないと制作は失敗するという話し

制作・開発を失敗させない為に必要な事とは一体なんなのか

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Web制作において最近はデザイナーの役割が拡張している傾向がありますが(1年後Webディレクターが消えているかもしれない5つの理由)制作や開発の規模によってその体制を使い分けなければ、失敗してしまう恐れがあります。

Webデザイナー・プログラマーはプロの料理人

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僕はデザイナーの仕事をしていて、ふと思った事があります。それはWebデザイナーやプログラマーは料理人と一緒だなと思いました。 それは、お客さんのニーズに応える為に素材を選び、手間暇かけて下ごしらえを行い、レシピ通り調理していく。方法は違いえどこれこそまったくやっている事は同じ事かと思いました。基本的にこの考えを忘れてはいけないと思います。

Webディレクターは総料理長兼ギャルソン

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Webディレクターも一緒で、それは調理場を仕切る総料理長という肩書きです、総料理長は料理の味見から見た目、コスト感、素材の仕入れを行います。これはWebディレクターも一緒で仕様書を作り方向性を考えて、Webデザイナーに落としこんでいくのです。更にWebディレクターの役割としてはギャルソン※という役割もあると思います、Webディレクターはお客さんのニーズを汲み取る必要がありますのでお客様が予約をしてテーブルまでつき、メニューを見せて本日のオススメの提示とお客様の体調や好き嫌い、アレルギーに至まですべてを把握している必要があります。料理を運ぶ時も違います、お客様を感動させる演出から細かな気配りまで行い、精算から見送りを行う。これがWebディレクターであり、ギャルソンなのです。

ギャルソン ギャルソン(仏: Garçon)とはフランス語で男の子(少年)をあらわす言葉である。英語などの他言語において、ギャルソンは男性給仕(ウェイター)、特に大きな飲食店などで飲食物を出す者を指す。

制作・開発の規模は大きく分けて2つに分けられる

それでは失敗しない為の制作の体制について考えてみましょう。

1.WordPressやMTなど用いた簡易的なCMSが絡む案件はラーメン屋と一緒(制作費用100万円程度)

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過去この手の案件は絶対的にディレクターがついておりましたが、最近はデザイナーが一人で完結するケースが多いと思います。それだけデザイナー(料理人)のスキルがここ数年で上がったという事と簡単にCMSが扱えるようになったという事ですよね。基本的にこの位のレベルはラーメン屋と思ってます。ラーメン屋は一人で開業が可能で商品開発から調理、お客さんの精算まですべて一人で行う事ができます。 いわゆるこれがフロントエンドエンジニアの限界であり、コスト的にも合った制作方法ではないでしょうか。

2.完全カスタマイズCMSや機関系とのゴリゴリの開発はロイヤルホストと一緒(開発費用150万円〜)

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さすがにここまでくるとディレクターがいないと絶対に駄目でしょう。なんでもデザイナーがやるのは駄目だと思います。それはクオリティチェックやら大きな視野で開発を見通す思考、お客様や制作者に安心してもらう配慮、気遣いが必要です。恐らくこの規模感でデザイナー一人で回すのは厳しいでしょう。ロイヤルホストを見てもらえれば、それは一目瞭然でしょう。ロイヤルホストでコックが注文を聞きにきますか?コックがレジに立ってますか?それらはすべてギャルソンが行っていないでしょうか。ここをフロントエンドエンジニアだ!と言っていると痛い目に合うのです。 しかし、このようなやり方はその会社にもよると思います。もしかすると効率的な可能性もありますが、ここはディレクターと3つのグループに分ければ成功率はグンっと上がりお客様の満足度だって向上する事でしょう。それだけではありません、制作者も制作に専念が出来る為、内部のモチベ向上となるのです。

Webディレクターに任せるのではなく、料理人も前にでる時代

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しかし、ただただディレクターだけを前にするのではなく、ギャルソンとして料理人がお客様の会話をする事でより深くニーズに合った美味しいものがつくれるようになるのです。これによりデザイナー、プログラマー、ディレクターがシナジー効果を及ぼし効率的かつ制作が安定化するのではないでしょうか。

まとめ

開発や制作を安定稼働させ、かつお客様の満足度向上にともなう方式はどの制作会社も探している一つのテーマではないでしょうか。僕は思うにディレクターはデザイナー出身者が一番だと思ってます。もちろんプログラマーでも良いと思いますが、ディレクターに必要なのはマーケティングであり売上げアップや時として強烈な交渉術です。僕の経験ではプログラマー兼社長をしている人を数人知っておりますが、ディレクター率は元デザイナーがほとんでではないでしょうか。 話を戻して、制作の体制としてゴールデンルールはその規模と人材に応じて体制を変えるという事につきるのかと思います。 それがコスト感などに大きく響くかと思いますので、明日から1度自分の会社の体制を見直してみると良いかもしれません、実際デザイナーが一人で行ったほうが早い事だって沢山あるのではないでしょうか。

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