まずはじめに、僕は脳科学者じゃないし、大学も出てません。しかしこの20年間以上デザイナーをしていろいろな勉強をしていくと必ずと言っていいほど心理学・マーケティング・脳科学を学ぶことが多い、そんな僕が20冊以上は読んできた本の内容を元に今のデザイナーに必要な考え方と脳に対しての考え方や向き合い方について考えていく。
あなたは脳(無意識)にコントロールされている?している?
朝起きて今日も仕事に行く、毎日同じで日々電車ではInstagram、Twitter、YouTubeを見る、帰ったらTVをつけてNeftfilxやその他メディアを見て毎日が過ぎていく、週末は寝て過ごす程度。基本的に皆さん多かれ少なかれ違いはあるにそろ生活はこんな生活じゃないでしょうか?毎日のルーティンがありそれに沿って生活しているはずですよね。
これが悪いとは言いませんが、新しいことにチャレンジしたりすることは少ないのではないでしょうか?もちろん色々な理由はあるにせよ、考えても行動が伴わなかったり、実際行動しても続かないことがありませんか?それはまさに脳にコントロールされていると言ってもいいでしょう。
メンタルブロック上記の通りこれは悪いことじゃないし、本人が満足していれば問題ないと思います。しかしあなたの考えていることがいつも行動に移せない理由は、あなたの脳がそれを止めている状態でまさにこれはメンタルブロックされている状態です。
ではなぜメンタルブロックされているかというの脳というよりは生命的に危険な行動やリスクがあることは避けるように脳がプログラムされているからです、なので安全で負荷が少ないルーティンを好む傾向があるためあなたの意識とは反した行動をしてしまうのはあなたの体であって脳が支配している証拠です。
脳には無意識という領域があります、これがまさにそれにあたるもので生命活動を考えており、危険なことは回避するようになってます。無意識は色々なことを管理してます。あなたは意識して歩いているわけじゃないし、意識して心臓を動かしているわけじゃないし、食べたものを紹介しているのも意識してません。
これら生命活動全般を取り仕切っているのが無意識化です。これにあなたの意識でやりたいことをかき消しているのです。 これが一般的な脳の働き方(プログラム)だと考えてください。
いいデザインの概念を考えること
一般的に美しいものを見たときに感じることとはなんでしょうか?例えばこれはいいWebデザインだ!と思うのはなぜでしょうか?これを脳レベルで分析するとその情報量によります。例外はあるものの良いデザインというのは情報量が少ないのです。次にデザインを見たときにその情報量の少なさに圧倒されるはずです。 そのデザインの情報量が少なければ少ないほど覚えてもらう可能性は高いのです。
例えばこの画像を見てもらうとわかりますが、どちらか美しいでしょうか?明らかに左の写真じゃないでしょうか?これは何故かというと情報量が少ないからです、脳レベルで考えると綺麗や汚いなどの概念はなくその情報量を処理する量に比例してその後意識化で瞬時に綺麗か汚いかという概念に分類されます。
情報量が多いか少ないかより具体的に話すと、汚い部屋にはゴミや埃その他脱ぎ捨てている衣類があったとした時に、これらの情報を脳が分類しリスクかどうか判断します、ゴミがある場合は臭いの情報が追加されますし、衣類の場合はカビの可能性やその中にゴキブリいる可能性?その他経験から得た情報が付加され瞬時に判断されネガティブな情報として処理され、結果あなたの意識で汚いという表現になり、嫌な気持ちになります。
逆に部屋が綺麗という表現は、その部屋を見た時に処理する情報が少ないということです。というのも初めて入った部屋でも経験から得た情報でその部屋の作りや配置、家具などはある程度経験から想像がつき情報処理は容易なため綺麗な部屋は生命活動に関してリスクが低いと判断され、表現手法として綺麗という表現がありポジティブな思想になります。
これらを考えたときに、デザインを見てどのような設計で情報を削減して、相手をいかに誘導しているかを考えられているのが良いデザインということではないでしょうか。 そのためにターゲット設定やペルソナ設定がありマーケティングが存在していると思います。
SNSの戦略?覚えてもらうためには情報を削ぎ落とすことを考える
バナーやリーフレット、Webデザイン、UIデザイン、はたまた音楽に至るまで良いデザインというのは相手の求めていることを知っていて、それを相手の脳に負荷をかけないように無意識化に情報を植え付けているということになります。これはCMでもそうですし、相手が見る時間帯にも影響します。例えば食事をしているときや用を足している時などの情報は覚えられすいと言われます。
ですので営業などの会食で契約の話などが多くあるわけです。
これは全て計算し尽くされているのが現状です。
上記の通り脳が持っている無意識にあるファイアーウォールを突破する必要があります、不要な情報は無意識化でブロックされ覚えられません、覚えるという行為自体それを突破してかつ情報を記憶すのは意識下で行っているからということになります。
これを考えると無意識化のファイアーウォールを突破し、意識的に覚えてもらうために情報量を下げてかつ見返せれるように何らかのメモ的なトリガーをしてもらう必要があります。
これらがSNSのやり方です。
そして脳はこれが快感になり、SNSの限られた情報が生命活動に必要と誤解し毎日情報を得る必要があると判断され無意識にアプリを起動しているのです。
良いデザインは脳に負荷を与えない、相手をコントロールするために必要な条件
全てに共通しているのは必ず良いデザインは脳に負荷を与えないということです。では良いデザインをする上で具体的に必要な条件を説明します。
1 相手がその情報を必要としているかどうか?これはど定番ですが内容物の情報を削減するときに必要な条件と考えてください、ファーストビューで全ての情報を掲載してほしいと言ってくるクライアントがいますが、考えてみてください、人間が数秒足らずでその情報を記憶できると思いますか?まず必要な情報としてのとっかかりで相手に対して重要な情報だけを伝えそれ以上知りたい場合はリンクをすように誘導するのがベストでしょう。
2 キャッチコピーが脳に負荷を与えてないか?キャッチコピーは見やすく、わかりやすく、記憶されやすく、驚異的であることが良いでしょう。驚異的というのは恐れです、この情報を知らないと損をするような脅威を表現するとより記憶されやすくなります。しかしこの脅威的なキャッチコピーはあまり使うとネガティブな印象しか及ぼしませんのでバランスが大切でしょう。
3 驚き(サプライズ)があるか?脅威という情報の中に驚きがあります、驚きは脅威と似てますが求めている情報の上をいく情報領域です、これは脅威よりもポジティブでより記憶にとどめられます。具体的に説明するとあまり評価が良くない映画に行ったが、実際はかなり良かった経験がありませんか?そんな映画はよく覚えていると思いますし、その内容を人に話してくなるのではないでしょうか?これをWebデザインに応用して、ファーストビューは想定通りとして次の情報に盛り上げる要素を取り込む込めば覚えてもらう可能性は非常に高くなるということです。
4 事前に想定されている情報かどうか?検索やチラシ等はある程度情報が想定されやすいのでその状態での脳は負荷はなく、想定している情報がくるであろうと働いているはずである。 例えば検索した時に特定のワードだとその情報に付随する何かを意識しているため、考えている情報があったときに即レスポンスできる、逆に想定していないという状況は情報量が多すぎるか、意味がわからないという脳の負荷問題に起因するはずである。
チラシなどもそうだし、コンサートホールに置いてあるチラシに八百屋のチラシはなくそこのホールで行われるチラシが置いてあるはずという無意識レベルで手に取るはずである。これらを逆手に取り応用し1つずつ脳に対しの負荷やブロックを解除してあげることが重要だ。
もしアクセス解析で離脱率が多い場合はこの上記の4点を気にしてみよう。何がそのワードに求められていて、作成したコンテンツが噛み合ってないか分かるはず。
なぜ脳はSNSが好きなのか?インスタ派?Twitter派?Facebook派?
上記でも触れましたが、脳は少量の情報でかつ損をしない情報が好きです。少ない情報でより多くのカテゴリを好み、その情報を保存あるいは見返せるようになっていると長く使う傾向にあります。現代病とも言えますが、その反面便利なところもありどうしても使ってしまうのが現状です。これを逆手に取るデザインにしても良いかと思います。 毎日あなたも何時間も見ているのではないでしょうか?その理由を言語化できればきっとデザインに応用できるはず。
脳を最大限目的に使う方法
1 SNSを止める時間を作る(脳を消費させないこと)あなたの脳をフルで使うには他の情報を処理させないことが重要です。何かしようと思ったときはスマホをどこかに置くか必要であればロックをかける機能を使うなどして遠ざけることをお勧めします。
この後に及んでどうしても使うのであれば、その結果は受け入れる必要があり最終的に満足のいく結果が得られないだけです。
結果というのは工程を計算します、計算することに関して足すことができない要素の場合結果はゼロです。
例えばダイエットをしたいと思うけど中々続かない人は、例えば
・何キロ痩せたいのか?
・どのようなルールなのか?
・無理はないのか?
・期間は設定しているのか?
・どのようなルーティングダイエットなのか?
・罰則はあるのか?
意志が弱い人は細かくプログラムしてみてはどうでしょうか?そしてその日に全てできているかメモなどで確認してできてない場合何が原因できてないの確認してみてはどうでしょうか?
あー無理!できない!っと思わず、何が原因でどこでエラーが出ているかチェックすることが必要です。
そしてそのエラーがなんで起きているのかを確認して、まずは1か月だけでもいいから続けるようにしてください。
最初は本当に辛いと思います、というのも脳も体もその行動を予測してないので体を動かすリソースがないためです、よって体と脳は拒否反応を示します。
しかし、この拒否反応を無視してまずは1か月(個人差はある)続けると脳と体は順応し始めその目標にコミットして全力で応援する思考に変化します。
よくこれは意志が弱いがないからだという人がいますが、意志はなく意思の問題です。そしてロジカルに考える力をつけてください。より目標の達成の可能性があがり目標達成には何かご褒美を設けるなどしてみてはいかがでしょうか?
3 朝のゴールデンタイムを使うこと例えばWebデザイナーやプログラマーなど他コンテンツ関係の制作者にはとても良いです。朝起きて何かを考えるときに頭の中は空の状態です、SNSも見てないしちょっとぼんやりしていると思いますが、脳としてはフル回転で情報を処理できます。これは僕の経験ですが朝行うピアノの練習と疲れた後にやる練習では明らか差が生じました、朝の方が格段に覚えがよく、とても清々しい気持ちに理ります。
これを応用してWebデザインのアイデアを考えたときにも同様で、あきらかにアイデアの質やスピードが全て違いました。これは年齢による問題ではなく脳の使い方い起因する実体験です。ですので勉強などや練習にも効果があるかと思います。
4 とりあえず始めること予定も決めた、やることも決めた、だけどどうしても重い腰が上がらない。そんな時って誰でもあるしますよね?やってても意味あるのかな?って思ったりして結局やらなくなる理由をつけてしまいがちですよね。
そんな時の考えかとして、いつまで終わらすのではなく、いつから始めるのかという点を考えてください。そして始めるだけでいいのです、はじめてしまえば脳は考え行動していくはずです。それができないのだればもう一度見直してみましょう。
有名な話があり、毎日腕立て伏せ50回やるという目標があったときに、毎日50回は辛いので5回でいいとしたらどうでしょうか?
5回なら大丈夫だと思ってやり出すのです、結果5回じゃなくて10回20回と日を追うごとに増えていき結局1日50回やってしまうルーティンが出来あがるのです。
つまりいかに脳を騙すかに徹してやり切るかという点を意識することが重要です。
みなさんは脳の仕組として無意識という領域があります。これは上記でも説明したとおりですが、この領域は簡単に言うとChat-GPTのように処理をしてくれる優れものなのです、しかしこの領域の使い方を知らなければ、あたり前です意味がありません。
具体的例えとして、僕の友人にある映像作家がいますが、この人は僕と同期の専門学校の時代に会いましたが、彼だけは特出した才能があり誰もが驚く結果をもたらし、作ってきた作品は若干20ながら世界のクリエータ−100人に選ばれるほどです。その彼になんでそんなに上手なのか聞いたところ、彼はこう答えました。
映像作家になりたいい気持ちで16歳から勉強し毎日励んできたと、だからまずは自分を知らないと意味がなく、そこから毎日何をできるかを考えていくと、チャンスが訪れ結果いい方向に進んだと彼は言ってました。
これは僕にも経験がありますが、彼のようにチャンスが訪れたとありますがそれは違っていて、チャンスを脳が認識して彼に伝えたのです。これはまさに無意識(脳)を使っている証拠で成功には無意識が欠かせないと言うことがわかります、しかし、彼のように早くに成功できるかはその人の考えかとその将来に対して勉強している内容ややり方、書ける時間などに比例するはずなので、東大に受かりたい人で己が全然勉強してなければ当たり前ですが時間はかかるものの確実に近づくことに変わりはありません。
無意識をコントロールして目的を達成するためのWebデザインをするやり方
1 制作物の目的を設定する例えばWebサイトのデザインを作成するにあたり、どのような効果や目的を設定するのかをしっかりとして数字をもとに効果を設定することが大切です。
これは数字があればなお良く、お問合せが月に10回などコンバージョンを意識するとなおさら良いです。
意識(プログラム)することにより不要な情報を切り落とすことができます。より精度の高いもの作成するのであれば必ず設定しましょう。
具体的にそのターゲットのペルソナや何時に見る想定なのか?ターゲットがどのような悩みなのか?を調査し決定すること。
これは媒体にもよりますが、Webデザインは悩みベースじゃないと結果的に設定した目標は達成できません。
しかし、フライヤーやチラシのようなものはどちらかというと、これをみたときにどう感じてどのように行動してほしいかと言う点を重要視することが結果的に良い結果になる傾向があります。
制作する前に必ずと言っていいのが競合調査である、最低限その上をいくのためのデザインを知らない限り相手に勝つことなんて不可能だ。ポイントなのはただ調査するだけじゃなくて競合サイトのデザインを理論的分析してその上をいくようにしないといけない、さらに被らないようにする必要もあるので分析とチェックはマストである。
4 キーワードの選定、どのような結果を持たせたいのか決める最近はSNSからの流入が目立つが、今でもGoogle検索はマストである、その中でもどのようなワードで流入するのか決定する必要があります。例えば美容室の場合だと美容室プラス地域名が多い、地域名で探しているとかなり確度が高いのは言うまでもでもなく、問題はそこからでその地域名で検索しどのくらい競合がいるかを確認して、その競合がどのような悩みを解決しているかをチェックしなければならない、そしてそれ以上の悩みを解決あるいは、同等が望ましい。
検索からどんな悩みを解決するかをしっかり考えて、さらにどのようなことを提案するかもしっかり考えることが非常に大切です。悩みを解決できるサイトこそコンバージョン率が高くなります。
最後に
結局人間の脳もAIのようにプログラムされていることという考えが大切だと思います。私は人間だ!機械ではないと言う意見もあると思いますが、実際DNAの構造上プログラムされていることは間違いありません、このプログラムされていることを理解しなければあなたはあなたの体であってそうではなく、脳(無意識)に支配されていることになります。
あなたは夢や自己実現をしたいはずです、そのために生まれてきたのではないでしょうか? 無意識は強力だけど言語化ができないAIだとお考えるとわかりやすいと思います。そのAIを毎日つかわずに放置している状態だとSNSやCMその他の人にコントロールされてしまい、あなたの思い描く未来ではない方向にマインドコントロールされ払いたくないお金や自分が思っていない方向に行動してしまいます。
あなたの意識を支配できる人はいません、あなたの思い描く将来は必ずあなたと無意識が協力してできたはずです、そのために無意識をコントールする必要があります。 それはあなたの強い意思です、その意思を毎日のルーティンに加えて無意識に問題ないことをプログラムしてあげる必要があるのではないでしょうか。
それによって無意識はフルでその方向を見て活動を始め、そのためにしか動かなくなるはずです、運の良い人はこれを知っているはずです。しかし、科学的に説明がつかないので説明しないだけじゃないでしょうか。(変な宗教だと思われるかもしれませんし...) 私は運良いと思えば、きっとその運が良い方向に無意識が行動するはずです。
まるで映画のインセプションのようですが考え方としての意味はそんな感じですね(笑)
デザインも最高のデザインを作る定義として、無意識にどんなプログラムをするかしっかり細かく決めないと意味がありません。そのための情報設計と考えてみてはいかがでしょうか。
さぁ今からあなたのやりたいことを自分の意思に従って行動してみてはいかがでしょうか?無理だと思っているのはあなたの意思じゃないはずです!