最近は起業することだったり個人の時代だったりということで自らフリーランスや起業する方が増えて、その環境も整ってきているような気がしますが、起業する事やフリーランスになることが怖くて中々飛び出せない方もいるんじゃないでしょうか? 今回の記事は僕が過去仲間と起業して大失敗した経験を元にその経験を活かして、何が問題だったのかを深掘りしこれから起業する方やフリーランスになりたい方の後押しになればと思います。(僕は今会社員で特に起業しているわけではない)
まずはじめに僕のスペックから42になるかれこれ20年以上のデザイナーの経験があるオッサンで、今は海外でWebデザイナーをしています。
大失敗した話じゃなくて、失敗しない為の5つの方法はスクロールしてね。
Webサイトなんて言葉もなかったあの時代
あれは20年以上前でしょうか、Webという言葉で言い方もまだ未確認な時代です当時はウェッブって言っててSEOという本も1、2冊程度しかなく、当時僕は専門学校の時代から知り合いのホームページを作成していました。iframe 全盛期の時代です(笑 ネット回線もISDNです。
大手企業に勤める謎の営業?マンとの出会い
当時僕が専門学校を卒業後、氷河期世代ということもありどこもWebデザイナーという募集はなく、3DCGやDTPといった職業がギリあったくらいで経験者しか募集していない状態もあり専門学校側の配慮で数名だけですが、研究生として学校の仕事を任され非常勤講師として勤務す傍ら、今でいうフリーランスとして各々学校の設備を使い仕事ができる環境を用意してもらいました。
そんな中現れたのが某大手電話会社の怪しい営業マン(笑)、その方の名前を仮にAさんとして彼の営業力はすごく成績もトップクラスだったと言います。そんな方が僕らに仕事を回していただきいろいろな経験をさせてもらい当時は良い関係でした。
唐突に起きた起業する話
色々と仕事をしていた最中僕と僕の先輩とAさんとサーバーインフラの方でいっしょに会社を起こそうということになりました。 当時他方から仕事をもらいAさんの信用もあり、彼の営業力であれば一緒に起業しても大丈夫だろうと簡単な気持ちでその当時は盛り上がり案件も決まってないなかなぜか僕が取締役、先輩が代表取締役となりお金を出し合い株式会社を作りました。これが地獄のはじまり、はじまり〜。
いきなり使えない人材を雇用し出す謎の言動
起業をして誰もが問題ないと思って出発した会社、当時は全く不安もなくYさんが仕事をとり問題なく順風満帆に行くと持っておりましたが、Aさんが勝手に受付の女性一人と事務上がりレベルの女性二人を雇用したいと申し出て、Aさんが言うなら問題ないと軽く承諾したものの、その当時の思考レベルが今思えばゾッとする話ではあることに今更なら気づく。(Aさんが過去に起業したい経験があると言ってたとうのもある)
案件がくるもののスキル不足が露呈する
事務所もあり、サーバーも事務所に設置し世の中的にはライブドアがブイブイ言わせてWebってこれからだよねwって時代でFlash全盛期でしょうか、そんな中Aさんの営業力で様々な案件を取るものの、マンパワーが合わずもう一人僕の知り合いに頼み働いてもらいましたが、ここにきてサーバー関係の方が全くプログラムができないことに気づき、急遽事務レベルの女性の彼氏がプログラマーだと言うことで、彼を雇用しなんとか業務を回していくことになる、ここにきて会社の人数は9人wだまだ半年も経ってないし売り上げもほとんどない(笑)
死を覚悟した地獄の始まり
Aさんが営業し、とある化粧品会社様のECサイトのリニューアル案件をいただきました。この段階でなぜか見積もしなく、さらに勝手に金額も決まっており契約書も作っている状態で僕らがポカンとしている中案件はスタート。結論から言えば案件はうまくいかずその会社にほぼ軟禁され開発を行うことになりそれはもう大変なことです(笑)。
自転車でその会社に通い、夏場クーラーもない事務所で散々な思いをして仕事を進めましたが結論としては頓挫し罵声を浴びされ今でいう信じられないような世界でしょうか。あれは本当にストレスで死ぬと思った毎日だった。。僕が住んでいる地域は北海道のため冬は猛烈な雪が降るが交通費も惜しく、自転車で雪の中を漕ぎ何度も死ぬ思いをした。
給料が払えなくて鬱になる
そんな問題もあり結果社員には給料は払えるわけもなく、事務所の家賃も滞納したりしてそれは本当に大変だった。。もちろん僕も生活ができないから、親にも言えず会社の他に夜2つの仕事をこなし体も精神もボロボロの状態になり、鬱状態になるが人間ってそれでも生きることができると思い恥も何もない生活が続きこのままだと自分のローンも払えない状態になり泣く泣く親にお金を初めて借りることとなりなんとかやりくしてしていく。
そして新たな一歩を踏みだす
僕の中で全てが限界点を超え頭からは血が出るほどかきむしり体中に痒みがストレスで起こり始め、先輩とAさんに辞めたい意志を伝えると、取締役なんだから簡単に辞めれるわけがない!と罵られましたが、今の状況を伝えるととても仕事ができる状態じゃないことを理解してもらい、なんとか辞めることができましたが、その後定款を変更されているかを確認しようと先輩に電話をかけても出ず、先輩の実家に電話をして住所を突き止めてようやく全てが終わりました。
お金もだいぶ出資しましたが今思えば全ていい勉強代金だったと思う。その後その会社はAさんが代表権を持つと言う方向でしたが、実際その後どうなったかはわかりません。
だいぶ端折って書いますが、これは僕の中でも壮絶な話です。若いからできたことで今思えば何も考えてなくて突っ走った感じですね。Aさんが悪いような気もしますが、これは明らかにスキルが足りてない制作側の責任だったと痛感してます。
起業・フリーランスになる方へ失敗しない5つの法則
1 人は雇うな
人材を採用するには案件が定期的にありその案件だけで人材の給料が払える状態でかつ利益があれば人材を雇うことができます。 何も考えず見栄だけ雇用はしないこと、さらに雇用すればその責任も生じるのでアルバイトから募集することが良い。
2 スキルと経験を武器にしろ
起業したりフリーランスで大丈夫っしょwって思って起業する人は同時にその業態に関わる人全てがライバルになることを忘れないでください。必ずその業界で経験しスキルを上げてから起業しましょう。
3 十分な案件を前提で起業・フリーランスをする
これもよくあります、十分な案件もなく起業したりフリーランスになる人がいますが、うまくいきません。必ず会社員の時に根回しをして副業として受けて会社員の給料と同等に稼ぐことができてそれが3ヶ月以上続けば辞めても良いでしょう。
4 数字に強くなれ
会社員の時代見積もりをする機会がない人は必ず工数や人月といった計算方法を覚えましょう。 例えば1ヶ月100万円人月とした場合1人1ヶ月20日稼働で1日5万円で1日8時間稼働で1時間だと6250円となります。 これがしっかりしてないと安く受けて結局は会社員と同じ、それ以下になる可能性もあります。
5 楽しくできて続けれることにする
せっかく起業したのに、楽しくなかったり面倒だと思うならそんなに続きません。この仕事で喜んでもらえる人がいると思って仕事を選びましょう。これは儲かると思って取り組めばおそらくすぐに辞めてしまします、大きな企業は全からず儲けようと思って最初は始めたわけじゃないのです。これで喜んでもらえるかな?という心が最終的に儲けるにつながったと言われます。
まとめ
起業って怖いとか思う人もいますが、実際はしっかりと手順を踏んでビジネスプランを考えていけばそこまでリスクはないと思います。まずはフリーランスとして初めてその後売り上げも安定していけば法人登録する流れが一番良いと思います。何事もステップバイステップですね。本当に今思えばいい経験ですが、あの時は本当に死を覚悟した毎日の日々だった。。