バイラルビデオそれは、話題となることを目論んで制作され動画
スマホが普及し、回線も太くなり、時代は動画と化した2014年と言っても過言ではありませんね。その動画でもはや定番と言えるプロモーション方法の1つでバイラルビデオがある。バイラルビデオは簡単に言うと注目を浴びてSNS等で拡散され、より低額でプロモーション効果が可能な手法だ。
しかし、バイラルビデオで成功しているのはごくわずかな動画
バイラルビデオが流行沢山の映像が世には出ているが、成功しているバイラルビデオは数少なくバイラルビデオでも100万回再生されているは全体でも0.3%程度だ。
成功している動画をまずは見てみよう
1 バドワイザー「Friends Are Waiting」
再生回数:19,494,881回 == 幼い頃からずっと一緒に過ごしてきた、一匹の犬と飼い主の青年。ある日、「ちょっと出掛けてくる」と、飼い主が友人たちと外出する。家で淋しそうに待ち続ける犬の姿に、「ある人にとって、待つ時間は永遠に終わらない」のテロップが重なる。一夜明けて帰ってきた飼い主は、「昨夜は飲んだから帰れなかった」と愛犬に話し掛ける。「待っている友人のためにも、飲酒運転はやめましょう」というバドワイザーからの強いメッセージだ。 引用:http://mag.sendenkaigi.com/senden/201412/us-admarketing/003963.php == バドワイザーのプロモーション動画だが、カワイイ犬はとても大切な家族でありよく親友でもある存在。そんな大切な存在がいる事を忘れずに車に乗るなら絶対にアルコールは飲んでいけないとカワイイ犬でそれを表現している。
2 忍者女子高生 | 制服で大回転 | japanese school girl chase
再生回数:6,691,070回 ご存知2014年のヒット動画として人気の高いバイラルビデオだ。女子高生がめちゃくちゃな感じで校内を走り回り、忍者女子高生としての位置づけを海外に見せつけた動画でもある、実際この動画の広告主はサントリーである、最後にCCレモンがちゃっかりでてくるのあたりがうまい。CCレモンとはまったく関連性が見られないが、高校生の元気さをプロモーションしている。
3 ペプシネックス ゼロ『桃太郎「Episode.ZERO」
再生回数:1,524,969回 上記についても広告主はサントリーだがここまでくると、ブランドの価値をいかに訴求しているかという点になる。 とてもこの動画はCMというよりもどちらかと言うと映画に近い、それほどのクオリティで人を引きつける、その結果ペプしがどうしても欲しくなるしかけになっている。これは男性にターゲット絞った結果このような高クオリティに繋がったと思う。
バイラルビデオで成功している3つの共通点
1 尺が短かい
基本的に尺を短くし、ユーザーに飽きさせない事が重要だ、その点はCMなどは15秒から30秒程度に纏めて、その商品の特性や効果を訴えるので非常に参考になる。ただし尺を短すぎても駄目だからせいぜい1分程度が望ましい。
2 テンポよく見せる
ヒットしている動画を見ると、コマの切換えが非常にテンポよく進む、そのせいかなぜか見てても飽きない、それにより最後まで動画を見てしまうという、一種漫画のように感じだ。コマをテンポよく見せる事でストーリもわかりやすく伝わるし、最終的訴求したい事を飲み込む事が出来る。
3 最初に「感情」を抱かせる
共通して動画の序盤は必ず見ている人の「感情」を盛り上げている。これはかなり重要な事だと思っている。なぜなら人間は感情の生き物、感情により「かわいい」「きもい」「すごい」などを呼び起こし、それに夢中になる。 その為、動画をみてもヒットしないのは、序盤に感情を与えていないのが原因の1つだ。 なんでもいいのだ、エロいのでもいい、犬をだすのもよい、ビックリする展開でもよい。とにかく人間の感情を大きく左右する事を映像化するのがポイントとなる。これは広告もデザインも一緒だと思った。
さいごに
デザインもそうですが、ターゲットの相手の心に響くのは、かっこいいデザインや色づかいではない。 それは「感情」を動かす事ができるかどうかだ、それ以外にはないのだ。だからただ、見栄えの良い広告で効果がない広告は山のようにあるのはそのせいだ。 だからデザイナーはマーケティイングや心理学などを勉強しないと単なるバカになる。