飲食店がWebサイトを使って店舗に集客する提案内容

飲食店のWebサイトって結構店舗紹介で終了しているサイトが多く目立っております。個人的にはブランドや印象を与えるというコンセプトであれば特に問題ありませんが、飲食店に限らずWebサイトは効果があって初めて投資出来るものなので、効果がなければ無用な産物になってしまいます。月額のサーバー費用だってかかるしね。 今回は仮に僕が飲食店から問い合わせがあり、提案をしなければいけない時に、僕ならこんな提案をするであろうという事を纏めてみました。何か参考になればと思います。
お客様からのお問い合わせ内容

「Webサイトをリニューアルしたいが何をしたら良いかわからない、何か提案を頂その提案に関して見積もりも頂きたい。具体的にサイトに関して期待している効果としては、サイトを使ってリアル店舗に集客をしたいと思っている。」 まぁお客様っていつもこんな感じで問い合わせしてきます。実際お客様は素人ですからしょうがありません。
提案する前にまずはお客様からヒアリング

上記の問い合わせはよくある事です、ですがこれだけの情報ではこの店舗の強みや、弱み、独自資産などがまったくわかりませんので、まずはお客様に直ぐに電話をしてヒアリングをさせて頂く事が重要かと思います。その際に僕のヒアリングシートを使う事をオススメします。
ヒアリングシートを元に提案を考える

ヒアリングシートを元にお客様から情報を引き出します、しかし、お客様は素人です。ヒアリングシートの質問をしても答えは出来てきませんので、誘導するように答えを2つ、3つ選択させ用意する事が重要です。ヒアリングシートを元に答えが埋まっていけばある程度見えてくるでしょう。また、打ち合わせの前には必ず競合サイトを最低でも10サイトは確認すべきです。
今回のターゲット(現状どんな層なのかを確認)
・ファミリー向け ・合コン向け ・デート向け ・ランチメニューの強化
Webサイトの目的
・より多くの見込み客を店舗に来店させたい ・店舗の強みと独自資産をアピールしてユーザーに来店動機を与えたい ・Webクーポンを利用して来店動機を与える
店舗の独自資産
・新鮮な素材 ・安心出来る品質管理 ・従業員の笑顔 ・安価な価格面 ・イベント毎に割引制度がある
恐らくこの程度の聞き出せたら良い方でしょうね。恐らく担当者からは何も聞き出せない事もありますので、質問を整理して打ち合わせをする前に整理しておくのがポイントになりますので、その際にはその店舗のマニアとなり情報収集をして下さい。マニアになればお客さんも喜んで情報を話してくれます。
Webサイトの必要性を再度確認してみる
上記を見てわかるように店舗に集客するのが基本提案として、どのようなニーズのあるお客様がいるかを分析します。分析するとわかるように、基本的にはファミリー層が多く、かつ昼間のランチの空きがある為、この空きをどのように回復するかという点がキモになりそう。焼き肉屋という事もありライバルも多くいかにお店の独自資産と強みを訴求出来るかが鍵になるのは明白だ。 このような飲食店はどこにでもある飲食店で、誰もが悩んでいる内容かと思います。そもそもWebサイトの役割は今になって検索という事が出来るが10年前お店を決めている要因となったのは何か考えてみてほしい。それは結局の所クチコミだったりのではないでしょうか。
Webサイトがない時代だって結局やっている事は変わらない
それではここで面白い実験をしてみましょう。それは10件の焼肉屋に電話をかけてみる事です、内容についてはこうです。 「おたくのお店で今日10人ほどの予約をしたいと思ってます。しかし、僕はあなたのお店がいいと思っているのですが他の人を説得する為に、あなたのお店は他のお店と何が違うのですか?」と質問してみて下さい。 恐らく10件中1件程度が、しっかり納得出来る答えを持っているかと思います。他の9件についてはおそらく下記のような回答でしょう。 「うーん。うちは材料が新鮮だし、あとはお客様が決めていただければと思いますよ。」恐らくこの程度です。つまり従業員は自分の店の強みや独自資産を把握できていないのです。ちなみに10件中1件についての回答としては下記のような感じでしょう。 「うちのお店は他のお店と違って、直接仕入れているのお肉なので冷凍しないのが特徴です。更に品質には特に力を入れて品質管理を徹底し、安心して食して頂けます。また、お肉を焼くのはガスではなく備長炭をにこだわり、肉本来の味が楽しめるコースもあります。また、女性にも喜ばれるデザートにも力を入れて食後のアイスクリームは無料となっております。10人の予約という事であれば、何かイベント事ですか?誕生日の人は今なら半額となります。更にWebサイトではクーポンをがありますので10人であれば1人無料なります。是非この機会にご検討下さい。」 これが模範解答でしょうね。ここまで言えればほぼこの10人のお客様はこのお店に足を運び、リピータになるかもしれません。当然このような電話でのやり取りは現在はないと思いますが、これに変わったのが現在のWebサイトでしょう。このような事を踏まえてもう一度提案内容を考えてみましょう。
店舗に集客させる為に必要な提案

・Webサイトを見てお店の特徴と独自資産を全面にだす ・メルマガ機能を用いて、ファンを増やしクーポンを配布し来店動機を起こす ・会員登録機能を用いてスマートフォン、携帯からQRコードを使ってポイントを付与できるような仕組みを考える(予算があれば) ・ランディングページをつくり、動画とSNSを使ってプロモーションをする ・ブログを使いプロモーションして店舗に親しみやすさを出す ・店内にタブレットを配置し、動画を流しより店舗の独自資産を表現する。 ・アクセスの分かりやすさ ・メニューの魅力的な訴求 ・金額の提示 ・ランチの強化 ・店舗内のタブレット設置に伴う改善提案 ・来店動機の拡大 ・SEOの強化とキーワードの選定 ・イベントに関しての割引 ・サイトの更新頻度を上げる為の更新機能の構築 このような提案のラインナップになるかと思います。この提案の骨子はヒアリングにあります、ですのでヒアリングこそが全てで相手かいかに有益な情報を引き出すかに全てがかかっているのです。更にお客様に運用のアドバイスをしてブログの書き方やSNSの方法についてレクチャーする事も忘れずに。また、店舗内の改善提案としてサイトとは無関係な部分についても触れるとお客様は喜びます。
提案を実現する為に必要な事

・プロのフォログラファーに店内写真を撮影 ・ターゲットに即したトップページの情報量 ・簡単に更新出来る管理画面 ・ランディグページに流入する為の月額広告費の設定 ・効果があるデザインプラン 提案に関して実現する為の詳細情報として、顧客に説明する際に裏付けのある提案が必要となります。その為ここでは過去の実績についても必要となります。
まとめ。数字がない提案は意味もなく、魅力的ではない

上記の提案について、ある程度の費用対効果の説明が必要となりますので、ただ単に提案するのではなく必ずかかる費用に対してどの程度の効果が見込めるのかを調査し、数字に落としこまないと提案内容としては無駄時間とコストになるだけです。また、打ち合わせをする前には必ずお客様の情報を聞き出す必要がありますのでかなり予習をしないと相手から聞き出す事すらできないでしょう。