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AIがWebデザイナーを殺すのか?今後Webデザイナーが必要なAIサービスの知識と共存方法

まずは結論から

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Webデザイナーの仕事はAIに取られるのかという議題に関して僕の意見はNOです。
(これはここ数週間使ってきたAIの精度とコンセプトに関しての考察です) ではなぜAIに仕事がとられないかということに関して僕の意見は以下の通りです。

1 AIの精度ではなくて情報を伝えることに課題がある

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まず現状だとAIの精度そのものが悪いです、これは将来的に改善されると方向だと言いますがそれをいうなら将来的になんでも改善されますしAI支持派にとってはなんでも将来的と言えますので(笑) 精度に関して言うと学習が圧倒的に足りないことよりも、僕はAIに依頼するときのインプットする情報をどのようにAIに伝えるかという点が課題だと思います。

例えば、クライアントから依頼を受けて1つのWebサイトの制作を依頼されたとして、どのような工程でデザイナーが考えて依頼した内容に即したデザインをするか考えるとかなり緻密に計算して行います、ターゲットはどの層で?
SEOは必要なのか?
コンセプトはなんなのか?
カラーはどのようなものがいいのか?
効果を考えてどのようなデザインが適切か?
依頼主の意図があっているか? このようにさまざまな条件下でデザインを行いますが、クライアントがOKと言う確率はそのデザイナーによって変わる傾向があるのは勿論です。

ではAIがこのような条件を入力してクライアントが本当に気にいるデザインを仕上げることができるのでしょうか?
僕の意見はNOです。これはAIの精度の問題ではなく情報を入力するときに依頼する人がどのような条件を考えてデザインが適切かを具体的かつイメージを情報で伝える必要があるのです。

ではこれを行えばAIがデザインを作成できると思いますか?
いいえ、それはできません、なぜならそのイメージがわからないからデザイナーに頼むのです、では人間にできて現状AIにできないことはその人と対話するとことです、相手の言い方やその場の雰囲気、依頼されている趣旨や相手の年齢やその他感じる情報を全てを総動員してデザイナーは組み上げるのです、何度も言いますがAIが悪いのではなくて、この深い情報を整理するのが普通の方ではなきないので専門の方に依頼するのです。

2 結局はデザイナーの経験がものを言う

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上記の通りですが、実際のところデザイン業務は相手の言っていることをいかにクライアントの情報を整理してレイアウトするかと言う点に尽きるのです、これがAIに置き換えると言いますが担当者が忙しい中、それを画面情報でどのように伝えるのでしょうか?よく考えてください素人にはかなり難しいと思います。逆に言うと経験が浅いデザイナーは要注意です。
デザイナーもAIを使って勉強する時代ですね。

3 最終的にデザインを判断するのはお客さん(人間)だから

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AIがデザインして結局は意図しているデザインかどうかどのように判断するのでしょうか?
やはりそれ相応の結果を求めるとなるといくら精度が高いAIでも扱うのが素人であれば意味はありませんので、結局はデザイナーが使うことになるのではないでしょうか。

4 AIよりも人間の知識の方が圧倒的に情報量が違う

確かにAIは学習も早いですので効果的なデザインを提案していくる可能性は大いにあります、しかしこれがどのように効果的かどうかはどのように判断するのでしょうか?非常にこの辺りが難しい点だと思います、問題は効果があると言うのをどこからデータを取得するかと言う点です。
これを実現するには全Webサイトのアクセス解析を全てデータ化していく必要がありますが、これが本当に可能なのでしょうか。。 仮にできたとしても、このデザインが結局求めらてない可能性があります。
これを補完する方法はやはり依頼主が脳にプラグをつなぐレベルじゃなければ情報をAIに伝えることは厳しいと感じます。

AIはあくまでもツール、過去にもあったWebデザイナー潰しの話

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AIが流行り仕事がなくなると言われておりますが、将来的にはなくなる可能性はあり断言されている方も多いですが実際はAIをうまく活用した新たな仕事の進め方という考えが僕は一番しっくりきました。結局のところAIも人間が作りビジネスとしてAIを作っているのは間違いがないので、使う人間が必要になることを前提になりますし、最終的な仕上げは人間が行うことは変わりありません。 Web限定の話になりますが、10年以上前にCMSが出始めた頃にデザイン豊富なテンプレートCMSが流行り高管理機能とデザインを簡単に変更できるパッケージがありましたが、結局これはあまりうまくいきませんでした、というのも実際それを使って企業は自社のサイトとして採用しなかったのです、理由は簡単デザインが他のサイトの一緒だからです。今もWPなどで豊富な優良デザインがありますが、実際それを使って企業サイトを作る人はどの程度いますでしょうか、相当な予算がなくてそのままで良いという考えの人にってはいいですが、実際自分のサイトが他のサイトと一緒だったりすると気分的にどうでしょうか?サイトを見てほしい趣旨で進めるときに、ありきたりのデザインのサイトだと企業イメージも差がありますし、何せ個性がないと思いませんか?

これらの理由により、コアユーザーには受け入れられず、結局は素人が作るものが人を惹きつけられるのかができなかったのです。 最終的には経験豊富なデザイナーが生き残るのはどの時代でも変わらないと思います。

結局WebデザイナーがどのようにAIを使いこなして活用していけばいいのか?

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競合調査(マーケティング)・原稿・キャッチコピー・コーディングが良い。 これはまさにChatGPTが得意としますし、僕も仕事で使って非常に効率的に情報を収集できて便利です。クライアントの提案書類も簡単に作成できました。今後マストのツールになることでしょう。 実際にキャッチコピーや原稿に関しては非常に便利ですので、取材をする以外であれば概ね対応できるような気がしてます。 コーディングに関しては既にAIじゃなくてもソフトで行えるようになってますので、フロントエンドエンジニアの方は仕事を失いかけないと思いました。

あと今後、非常に重要なスキルとしてはどのように有益な情報をAIから引き出すかと言う点ですね、プロンプトという職業も出てくるくらいなので結局のところこれがググるに置き換える新たな局面に達しています。

AIサービスをまとめ

色々僕の方で調べた結果便利サービスがあったのでリンクをまとめておきます。

ColorMagicは、AIでオリジナルのカラーパレットをつくれるサービスです。 雰囲気やイメージのキーワードから、今すぐ使える配色を簡単に生成できます。

https://colormagic.app/ オシャレいらラスト https://www.manypixels.co/ 時短だ https://jitanda.com/ デザイナーの作業を助けるAIサービス4選 https://linecreative.jp/n/ne87a978004e3 AIがデザインを自動生成? – おすすめ無料ソフト20選と5つの事例で徹底解 https://ainow.ai/2019/08/09/174443/

マトリックスの世界観に似てきた

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最近思いますがあの有名な映画マトリックスに出てくるエージェント・スミスのような気がします。エージェント・スミスは仮想空間の中の高性能AIです。このAIがキアヌリーブスと戦い最終的にエージェント・スミスが仮想空間の人々をエージェント・スミス化にしていきますが、まさに今の状況に似ていると思います、人々がAIを使いAIのように振る舞う考え方や使い方を覚えていくのがまさにその通りだと感じました。

AIサービスの考察ついてまとめ

個人的にIT関係で今すぐ仕事がなくなるのは、フロントエンドエンジニアでしょうね。大手企業はおそらく大丈夫でしょうが受託開発などでコーディングだけの案件などは既にしなくてもソフトがしてくれるので、AIが加速されれば一瞬で淘汰されることでしょう。

コーディングやjsなどは誰がみても正解がわかりやすいのでこのようなのはAIが得意でしょう。 デザイン面についてはAIが提案してくれると思いますが、上記の通り現実的には難しいと思いますのデザイナーがAIをコントロールしてより精度の高いデザインをクライアントに提案するような世界がすぐそこにあると思います。

ただ、バナーやサイトなどのデザインを現状AIに作成してみた結果、まだまだ学習不足で実際の仕事には使えないと思いました。これは僕自身がデザイナーとしてこれが効果がないと断言できるからです、その理由は圧倒的な経験に基づいているのです。このような考えだとまさに僕らも自然のAIと言えるのかもしれませんが、将来的にAIを使う人が増えてAI頼りになる構図はあるものの、それを嫌がる人もいますし結局は人間味があるデザインを好まれる可能性はやはり人間ですので否定できないかと思います。

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